ヴァルトブルク城を彩る人物

フランクフルトから北東へ行くこと約150km。中世のロマン漂う町がアイゼハナです。一番のお目当てはと言えば、もちろん世界遺産の「ヴァルトブルク城」です。他の観光スポットが駅から1kmほどの範囲に集まる中、ヴァルトブルク城だけは駅から離れているとあって、バスかタクシーで向かうしかありません。 さて、ヴァルトブルク城は、ワーグナーのオペラ『タンホイザー』との関係で知られる「ヴァルトブルクの歌合戦」が行われた場所としても有名ですが、人物との関連ということで言えば、2人の名前を挙げなければなりません。 1人は、宗教改革者ルター。ローマ教皇から破門され、神聖ローマ皇帝からは追放刑を言い渡されたルターでしたが、そんな彼を庇護したのが、当時の城主フリードリヒ賢公でした。ルターはこの城に隠れ住むとともに、その間にドイツ語訳の新約聖書を完成させますが、その当時の部屋が残されているのです。

クラシック音楽ファンならバッハの家へ

そしてもう1人は、ハンガリーから4歳で連れてこられた王女エリーザベトです。城主の息子と結婚し、しかも子供も生し、幸福な人生を歩むかと思われていた矢先、夫が十字軍遠征で死去。結局、彼女は城を追われ、24歳の時、マールブルクの地で亡くなります。悲劇の王女として知られるエリーザベトですが、彼女の生活した様子が分かるエリーザベトの間や、その生涯を描いた壁画などが、この城には残されています。 なお、アイゼナハと言えば、ヨハン・セバスティアン・バッハの名前も忘れてはいけません。彼はアイゼナハで生まれ、子供時代を過ごしているからです。それを記念して、バッハ一族の家を改造した「バッハの家」という博物館が設けられています。資料の展示だけでなく、ミスコンサートなども聴けるようですので、クラシック音楽ファンということであれば、是非とも訪ねてみることをおすすめします。